デッキ

デッキ

ピッチデッキは、ピッチで語られる言葉を視覚的にサポートするものです。まず、関連するあらゆる情報を集め、それらをストーリーアークに沿うように構成します。そして最後に、可能な限り明確かつ簡潔に自分のメッセージが伝わるようデザインします。YCのシードデッキテンプレートの原則および構造に沿って作業してください。

内容および構造

以下は優れたピッチデッキの一般的な構造です:

  • タイトル:社名、ロゴ、1行でまとめた業務内容
  • 問題:現状の世の中における問題点は何か?
  • ソリューション:その問題をどう解決するのか?
  • トラクション:数値(堅調な成長、健全なユニットエコノミクスへの過程)での実証を伴ったPMFに達しているか?
  • 市場:現在または将来的に巨大なTAM(実現可能な最大市場規模)はあるか?
  • 競合:競合他社はどこか?競合他社より自社が10倍優れている理由は何か?
  • ビジョン:どのようにして自社を巨大企業に成長させるのか?
  • チーム:自分がこのビジネスを行うのに適している理由は何か?(このスライドをデッキのどこに挿入するかは、チームの強さによります。例えば、経験豊富な製薬業界のエグゼクティブがいるバイオテック企業の場合は、これを2枚目のスライドにします
  • 資金の使途:数年後のビジネスの姿および必要となる資金はどの程度か?

ピッチは1時間程度で行われるのが一般的です。しかし、20~30分で終えるつもりで準備してください。順調に進行しているピッチは自由な会話に移行していくのが常です。経験則としては、メインデッキは10~15枚のスライド(別紙は除く)にまとめることです。

デザイン

まずは、Kevin Haleが執筆した、より良いピッチデッキの作り方に関する秀逸な記事を熟読してください。また、デッキデザインに関してYCが創業者に行っている最も一般的なフィードバックも以下にまとめました。

スライド
  • 最初の数枚のスライドの目標は、投資家に「もっと詳しく知りたい」と思わせることです。ひとたびピッチを開始したら、投資家には「残りのピッチも聞く必要がある」と思ってもらう必要があります。ここでのコツは、2枚目のスライドにティーザーの役割を果たす「トラクション」スライドを含めることです。冒頭で強い印象を与える数値を提示することで、投資家は姿勢を正してこちらの話に耳を傾けるようになります。
  • 聞き手に合わせてデッキをカスタマイズしてください。パートナーによって注目しているポイントは異なるため、非公式のルートから各パートナーおよびファンドが何を求めているか把握し、適宜ピッチを修正してください。こうした情報は、それらのファンドから資金調達した経験のある創業者やピッチを行う投資家を知っている内部の投資家、フルパートナーシップミーティングに招待してくれるパートナーから入手可能です。
  • 自社ビジネスにとって有意義な情報のみ含めてください。内容が詳細すぎると、聞く方は参ってしまいますし、結果的に創業者も投資家も前に進めなくなってしまう可能性があります。
  • 背景をほとんど理解していない相手に複雑なコンセプトを説明するためには、まず、より大きくて明確な問題を取り上げ、わかりやすく説明してください。相手に全体像を理解してもらえれば、より複雑で入り組んだ話に掘り下げていくことができます。
  • タイトルはそのスライドを説明したものとする必要があります。
  • 各スライドは、1枚で独立して意味が通じるものであり、論理的にポイントを理解できるようになっている必要があります。
  • 聞き手は途中で集中力が途切れたり、携帯電話をチェックしたりするものだということを忘れないでください。彼らが携帯電話から顔を上げた時、すぐに話に戻って来られる内容になっている必要があります。
  • どんなに美しくても、細いフォントは使用しないでください。ピッチは繊細さが求められる場ではありません。遠くからでも読み易いスライドを作成するよう、注意してください。
  • 格好良さと読み易さは無関係かつ正反対のものです。
  • 一般的に、スクリーンショットのスライドは避けるべきです。
チャート/メトリクス
  • チャートは理解し易いものでなくてはいけません。1つのポイントを説明するのに、1つのグラフまたはチャートを使ってください。一目で理解できないチャートを出してしまうと、聞き手はそれを読み解かなくてはならず、皆さんの話が耳に入らなくなってしまいます。
  • 頭が混乱するようなグラフがあると、聞き手は馬鹿げていると思って、話を聞くのをやめてしまいます。複雑な背景が伴ってやっと理解できるようなスライドは使用しないでください。
  • 2つの異なるY軸があるグラフは無用な混乱を招くため、使用しないでください。
  • 成長を示す際は棒グラフよりも折れ線グラフが適しています。
  • 軸のラベリングは明確にし、どんなに値が小さくとも実数を使用してください。グラフの形は絶対数よりも重要です。
  • 異常値の説明を忘れないでください。
  • 収益を生み出しているはずなのに、それとは別のメトリックを紹介されると、投資家は懐疑的になります。
  • TAMはトップダウンではなくボトムアップで示す必要があります。
  • 実際のデータの裏付けがない収益予測は含めないでください。収益に受注済み分を含めるのは構いませんが、仮定的・予測的なものは含めてはなりません。
  • 累積的データは使用しないでください。

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メモ

本コンテンツは Y Combinator の許可を得て FoundX が翻訳しています。
翻訳元: Y Combinator Series A Guide

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